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このページは、私が執筆した記事や講演会で伝えたメッセージから拾い出し、「ISOを上手に使おう!」と考えていらっしゃる皆様へご紹介するページです。このメッセージは、毎月(月始めに)更新いたします。

第136回 ハザードを制御できる根拠があるかどうかを調査する (その1)

1.言葉の意味
文化庁では、平成7年から毎年、全国の16歳以上の男女を対象にして「国語に関する世論調査」を行っています。昨年(平成23年)は、「1.言葉の使い方について」、「2.日本人の日本語能力について」、「3.多様化する情報交換手段の日常生活への影響」など、10項目について調査しており、その中から本稿では「9.言葉の意味」に係わる調査結果を紹介します。
これは、私たちが良く用いる五つの言葉が、実際にどのような意味で使われているかを調査したものです(表1参照)。(表1)の○を付けた説明は、辞書などで本来の意味とされているもので、「①煮え湯を飲まされる」は、過半数の人達が正しい意味で使っているのが分かります。一方、×を付けた、「②うがった見方をする」、「③にやける」、「④失笑する」、「⑤割愛する」は、誤った意味で使われていることの方が、正しい意味で使っている人より多いという結果が得られました。特に、「③にやける」は、4人の内3人が、誤った使い方をしていることになります。
さて、筆者がこれまでに目にしてきた食品安全マネジメントシステム(FSMS)活動においてもまた、先の事例と同様に、FSMSで誤った意味で使われている言葉は少なくありません。それが、食品安全にとって、影響を与えるものでなければ、特に大きな問題にすることはありませんが、ハザードの制御に係わる活動であれば話は別です。
今回は、ハザードを制御する根拠を得るための活動である「妥当性確認」の意味、および、内部監査でこの活動が有効であることを調査するときのポイントについて述べます。併せて、「妥当性確認」と混同されやすい「モニタリング」、「検証」の意味についても言及します。

 2.ハザードを制御できる根拠は何か
 まず、「妥当性確認」、「モニタリング」、「検証」の意味を、ISO 22000 「3.用語及び定義」から引用して(表2)に示しました。(表2)に記された定義を眺めていても、その意味を理解するのは難しいので、次のような工夫を施してみました(表3参照)。
◇用語の定義を、(~が)、(~するために)、(~を)、(~すること)毎の文節で表記する
◇定義を補足するための情報(※1)~(※3)を追加する(表4参照)
◇各活動が、どのタイミング(いつ)で実施されるかを付記する


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