このページは、私が執筆した記事や講演会で伝えたメッセージから拾い出し、「ISOを上手に使おう!」と考えていらっしゃる皆様へご紹介するページです。このメッセージは、毎月(月始めに)更新いたします。
1.はじめに
筆者は、名古屋から約40Km東に位置する愛知県岡崎市に住んでいますが、数ヶ月前、ここから出張に出掛けるために、珍しい乗車券を購入しました。
それは、「岡崎発、岡崎着」の乗車券です。
この乗車券は、岡崎を出発して西に向かい、名古屋を経由して東海道線から中央線に入り、そこから長野まで行き、長野から東京に出て、東海道線で岡崎に戻るというものです(図1参照)。ちょうど長野の仕事に続き、東京での仕事が入っていたので、上記の乗車券を購入しました。通常、このようなケースでは、岡崎→長野、長野→東京、東京→岡崎と移動する順に、それぞれの区間に分けて購入する方法が一般的ですが、移動区間を細切れにするより、通しで購入した方がトータルの値段が安くなくなるので、筆者は、「岡崎発、岡崎着」の乗車券を購入した次第です。
乗車券の購入には「見習い中」の名札を付けた職員が応対しましたが、彼は発券機の操作に、かなり手間取っていました。(乗車券の発着駅が同じというということがその理由であったかどうかは分かりませんが。)
暫くして、傍らでその一部始終を観ていたベテラン職員のアドバイスにより、見習い職員は、筆者が必要とする乗車券を、どうにか発券することができました。この時、この見習い職員は、窓口業務について、実地トレーニングを受けていたのです。
教育・訓練の方法には、このように実務を職場で仕事を通して学ぶOJT(On the Job Training)と、職場を離れた集合教育により知識を習得するOffJT(Off the Job Training)があります。同様に、ISOマネジメントシステムの内部監査員を養成するときも、また、OJTとOffJTによる教育・訓練が欠かせません。
今回の前半のテーマ「改訂されたISO 19011の主な変更内容の解説」では、監査員の力量及び評価について解説をします。
ここでは、次の3つがキーワードです。
キーワード: ①個人の行動、②マネジメントシステム監査員共通の知識及び技能、③分野及び業種に固有の知識及び技能
この連載記事は、次の2つのテーマで構成されています。
1.改訂されたISO 19011の主な内容の解説
2.経営に活かすための内部監査のポイントの説明
日刊工業新聞社『ISOマネジメント』誌に掲載した連載記事「経営に活かすために内部監査を変える!」 2012年6月号より
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