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ISOアラカルト

このページは、私が執筆した記事や講演会で伝えたメッセージから拾い出し、「ISOを上手に使おう!」と考えていらっしゃる皆様へご紹介するページです。このメッセージは、毎月(月始めに)更新いたします。

第138話 「第1回 誰がために監査をなす」(その1)

1.はじめに

昨年11月にISO 19011が改訂されました。この規格の初版は、品質マネジメントシステムと環境マネジメントシステム、それぞれが独自で定めていた監査の規格を一本化するために、2002年に発行されました。今回は初回改定にあたり、その内容とともに表題も、「品質及び/又は環境マネジメントシステム監査の指針」から「マネジメントシステム監査の指針」に改められました。

読者の皆様にとって、この規格は、ISO 9001品質マネジメントシステム(以下、QMSと略す)、ISO 14001環境マネジメントシステム(以下、EMSと略す)などに比べ、あまり馴染みがないかもしれませんが、今回の改訂に伴い、少なからず内部監査の手順への影響が考えられます。読者の皆様のQMS、EMSの内部監査の手順は、ISO研修機関の研修テキストや市販の内部監査に関する書籍を参考にして作られているのではないでしょうか。ISO 19011の構成要素には、監査プログラムの管理、マネジメントシステム監査の計画及び実施、並びに監査員及び監査チームの力量及び評価が含まれており、実は内部監査に係わる教材及び書籍は、この規格に基づいて執筆されているのです。

この規格のJIS化は、3月に予定されているので、それ以降に、皆様の企業において、内部監査の方法の見直しが行われると考えられます。

ISO 19011の変更に伴い内部監査を見直すこの機会に、内部監査の方法を、従来のものから、さらに経営に活かすためのものに変えるという検討を加えたらどうでしょうか。

そこで、今回から始まるこの連載記事は、次の2つのテーマにより構成しました。

1.ISO 19011の主な変更内容の解説

2.経営に活かすための内部監査のポイントの説明

 

ISO 19011の主な変更内容の解説では、「1.適用範囲」、「2.監査方法の適用」、「3.監査サンプリング」、「4.マネジメントシステム監査におけるリスクの概念」、「5.監査員の力量及び評価」を取り上げ、第1回目から第5回目の各回に1つずつの項目を解説していきます(表1参照)。

 一方、経営に活かすための内部監査のポイントの説明では、毎回、異なる内部監査の要素を取り上げ、筆者が持つノウハウを提供していきます。

連載記事のメインタイトルとして、『経営に活かすために内部監査を変える!』と名付け、各回のサブタイトルは、その回の内部監査のポイントに関連するキーワードと小説(戯曲)のタイトルを組み合わせて作りました。各回のサブタイトルとそこで取り上げるテーマは(表2)を参照してください。

 

筆者は、これまでISO研修機関で、講師として審査員研修を150回以上、内部監査員研修を300回以上務めてきました。また、企業における内部監査の指導実績は100件以上あります。これらの活動で培った内部監査のノウハウをこの連載記事で提供します。読者の皆様にとって、この連載記事が、マネジメントシステムの内部監査を経営のツールとして役立てるヒントになれば幸いに思います。

 

 

日刊工業新聞社『ISOマネジメント』誌に掲載した連載記事「経営に活かすために内部監査を変える!」 2012年2月号より


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