このページは、私が執筆した記事や講演会で伝えたメッセージから拾い出し、「ISOを上手に使おう!」と考えていらっしゃる皆様へご紹介するページです。このメッセージは、毎月(月始めに)更新いたします。
第98話
「持続的な成功に8原則を活用する」(その3)
今回は、日刊工業新聞社『ISOマネジメント』誌に掲載した連載記事「ISO 9004を活用して経営に活かすためのQMSに変える!」から、2012年8月号「持続的な成功に8原則を活用する」を3回(第96話~第99話)に分けてご紹介します。今回は、(その3)を掲載いたします。
『持続的成功』は、ISO 9004全体を通じたキーワードであり、まず、その意味から説明します。
『持続的成功』とは、
「組織を取り巻く環境は、刻々と変化するが、いかなる環境変化にも迅速に対応して、事業を存続していくこと」(図2参照)
組織環境は刻々と変化しますが、その対応如何によって、組織の行く末を左右すると言っても過言ではありません。組織が、刻々と変化する組織環境下においても、持続的成功を収めるための枠組みを(表4)に示しました。(表4)は、ISO 9004 4.2の内容を、筆者が要約して、番号を付し、更にPDCAのステップのどの段階にあるのかを追記したものです。①~⑫の項目のうち、8項目がPDCAのP(Plan)に分類されることに注目してください。持続的成功にとって必要な情報を収集、分析し、戦略を練る、つまり、十分な計画を立案してから行動する。これが持続的成功を収めるポイントなのです。
この箇条では、利害関係者に係わるリスクを明確にし、評価し、管理することがポイントと言えます。
なお、注記にはISO 31000 (リスクマネジメント-原則及び指針)が、引用されています。ISO 31000は、
組織のあらゆる活動に含まれるリスクに対し、これを特定し、分析し、リスクを運営管理するためのプロセスを記述しています。
ここで、「リスク」の定義を述べます。
「リスク」とは、「目的に対する不確かさの影響」
(図3)は、リスクマネジメントの枠組みとプロセスをISO 31000より引用しました。
利害関係者に係わるリスクについて、リスクマネジメントの枠組みにおいて、着目するヒントを次に挙げました。
日刊工業新聞社『ISOマネジメント』誌に掲載した連載記事「ISO 9004を活用して経営に活かすためのQMSに変える!」 2012年8月号より
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