このページは、私が執筆した記事や講演会で伝えたメッセージから拾い出し、「ISOを上手に使おう!」と考えていらっしゃる皆様へご紹介するページです。このメッセージは、毎月(月始めに)更新いたします。
第90話
「確実なコミュニケーションを図るためのPDCA」(その3)
今回は、一般社団法人日本農林規格協会(JAS協会)『JAS情報』誌に掲載した連載記事「PDCAあれこれ」から、2010年6月号「確実なコミュニケーションを図るためのPDCA」を3回(第88話~第90話)に分けてご紹介します。今回は、(その3)を掲載いたします。
筆者は約40年前に柴犬を飼っていました。当時、高校生だった筆者は、この柴犬と寝起きを共にし、じゃれ合いながらよく遊んだものでした。このような経験を通して、人間と動物との間に、言葉が通じなくともコミュニケーションが存在し、お互いに感情、意思、情報の伝達ができることを知りました。
ゴールデンウィーク前、20年ぶりにサーカスに行く機会を得ました。サーカスの出し物は、空中ブランコ、イリュージョンなど盛りだくさんでしたが、その中で最も筆者の興味を引いたのは、ライガー、ライオン、トラ10頭が繰り広げる猛獣ショーでした。調教師は見事な鞭さばきとかけ声により、猛獣を巧みに操ります。調教師は、コミュニケーションを通じて、猛獣たちに自らの意思を伝え、猛獣たちの感情や意思を掌握しています。コミュニケーションに問題が生じたとき、それは調教師の身の危険に繋がりかねません。
食品安全に係わるコミュニケーションを調教師と猛獣とのコミュニケーションと同列に考える訳にはいきませんが、それが、関係する人の命や安全に係わるという点では同じです。食品会社では、コミュニケーションに問題が生じたとき食品事故の発生に繋がる可能性があることを認識し、必要な情報がその情報を必要とする人達に間違いなく伝わるコミュニケーションの体制づくりが重要なのです。
一般社団法人日本農林規格協会(JAS協会)『JAS情報』誌に掲載した連載記事「PDCAあれこれ」 2010年6月号より
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