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このページは、私が執筆した記事や講演会で伝えたメッセージから拾い出し、「ISOを上手に使おう!」と考えていらっしゃる皆様へご紹介するページです。このメッセージは、毎月(月始めに)更新いたします。

第87話
 「妥当性確認を実施するためのPDCA」(その3)

今回は、一般社団法人日本農林規格協会(JAS協会)『JAS情報』誌に掲載した連載記事「PDCAあれこれ」から、2010年5月号「妥当性確認を実施するためのPDCA」を3回(第85話~第87話)に分けてご紹介します。今回は、(その3)を掲載いたします。

 

3.再び水戸黄門の話に戻る


話を再び『水戸黄門』に戻します。妻との会話の中で、「先日、助さん役の俳優が現代ドラマに出ていた」という話題が上りました。その時、筆者は、助さんと言われて二人の俳優の顔が浮かびました。筆者の頭の中には助さんと格さんは二人が1セットで、それぞれを区別していなかったのです。振り返って、歴代の助さん、格さん役の俳優の顔を思い浮かべてみると、やはりどちらが助さんで、どちらが格さんだったのか全くわかりません。約40年もの間、助さんと格さんを意識せずに過ごしてきたのです。
企業における工程管理でも、これと同じような事象はありませんか。しっかり見ているはずなのに、無意識のうちに重要な管理ポイントを見落としてしまっていたなどという話はよく聞きます。特に、HACCPプランやOPRPは、食品安全上必須なものとした管理なので、とても重要なものとして位置づけられます。妥当性確認は、管理が効果に結びついていることを科学的に証明することですが、これと併せて作業者へ管理の重要性を意識づけることにも役立ちます。

 

 

一般社団法人日本農林規格協会(JAS協会)『JAS情報』誌に掲載した連載記事「PDCAあれこれ」 2010年5月号より

 


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