このページは、私が執筆した記事や講演会で伝えたメッセージから拾い出し、「ISOを上手に使おう!」と考えていらっしゃる皆様へご紹介するページです。このメッセージは、毎月(月始めに)更新いたします。
第81話
「前提条件プログラム(PRP)を確実に実施するためのPDCA」(その3)
今回は、一般社団法人日本農林規格協会(JAS協会)『JAS情報』誌に掲載した連載記事「PDCAあれこれ」から、2010年3月号「前提条件プログラム(PRP)を確実に実施するためのPDCA」を3回(第79話~第81話)に分けてご紹介します。今回は、(その3)を掲載いたします。
PRPは、製品の生物的、化学的及び物理的な汚染を防止するために、必要であることは言うまでもありません。
その中でも、食中毒を防止する上で、特に注意しなければならないのは、生物的汚染であり、病原菌、ノロウイルスなどの微生物対策は不可欠です。
微生物の大きさは、通常μmの単位で表しますが、これは、1mmの1,000分の1であり、とても肉眼で見ることはできない大きさです。
見えないモノを管理する、そこに微生物管理の難しさがあるのかも知れません。
ところで、暗闇の中でモノを見ることができないのは、そこに光がないからだと私たちは思っていますが、実は、絶対零度(-273℃)より温度が高ければモノは光を発しているのです。
モノは全てその表面から電磁波により熱放射エネルギーを出し、その大部分を赤外線として光を発しています。
ただ、赤外線は、私たちの目では感知できる可視光より波長が長いので、見ることができません。
私たちは、暗闇では、危険な障害物があっても、見ることができないので、手探りで確認をしながら前に進みます。
同様に、微生物管理では、健康に危害を及ぼす微生物がいても、見ることができないので、PRPで確認をしながら、作業をしなければならないのです。
一般社団法人日本農林規格協会(JAS協会)『JAS情報』誌に掲載した連載記事「PDCAあれこれ」 2010年3月号より
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