このページは、私が執筆した記事や講演会で伝えたメッセージから拾い出し、「ISOを上手に使おう!」と考えていらっしゃる皆様へご紹介するページです。このメッセージは、毎月(月始めに)更新いたします。
今回は、一般社団法人日本農林規格協会(JAS協会)『JAS情報』誌に掲載した連載記事「PDCAあれこれ」から、 2010年2月号「業務で使用する手順書を管理するためのPDCA」を3回(第76話~第78話)に分けてご紹介します。今回は、(その1)を掲載いたします。
今年、熱田神宮に初詣に行った帰りに、近くのうなぎ料理店H店で『ひつまぶし』を食べました。『ひつまぶし』は名古屋発祥の鰻料理で、『うな重』と兄弟のような料理ですが、『うな重』とは次の点が異なります。
1.料理が入った器はおひつ(一人前)で、食べるときにはお椀に取り分ける
2.お米の上に載っている鰻の一片の大きさが、『うな重』よりも小さい(一片:1cm×2cm位)
3.料理の添え物として、わさび、海苔、葱などの薬味とだし汁が付く
そして、『うな重』との決定的な違いは、食べ方の手順が決められていることです。各テーブルの上には、メニューといっしょに『ひつまぶし』の食べ方が書かれた紙(手順書)が載っています。
他人に迷惑をかけない限り、自分が注文した料理の食べ方は、個人の自由に任せられるはずですが、『ひつまぶし』を注文した客は、皆、「ひつまぶしのお召し上がり方」という手順書に従って食べています。
製造業で、手順書を作成しても、作業者がこれを読まない、その手順を守らないなど、管理者の悩みを聞くことがあります。強要されていない手順書を自発的に使い、『ひつまぶし』を食べる客の姿に、製造業において上手に手順書を管理するヒントがありそうです。
今回は、業務で使用する手順書を管理するためのPDCAについて考えてみます。
一般社団法人日本農林規格協会(JAS協会)『JAS情報』誌に掲載した連載記事「PDCAあれこれ」 2010年2月号より
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