このページは、私が執筆した記事や講演会で伝えたメッセージから拾い出し、「ISOを上手に使おう!」と考えていらっしゃる皆様へご紹介するページです。このメッセージは、毎月(月始めに)更新いたします。
今回は、一般社団法人日本農林規格協会(JAS協会)『JAS情報』誌に掲載した連載記事「PDCAあれこれ」から、2010年1月号「5Sを定着させるためのPDCA」を3回(第71話~第73話)に分けてご紹介します。今回は、(その2)を掲載いたします。
5Sとは、ローマ字読みの頭文字をSとする、整理(せいり)、整頓(せいとん)、清掃(せいそう)、清潔(せいけつ)、躾(しつけ)を表すものです。5つのSには、それぞれ意味があり、これを簡単にまとめたものを表1に示します。
表1 5Sとは
項目 | 意味 |
---|---|
整理 | 要るモノと要らないもモノを分けて、要らないモノを捨てる |
整頓 | 要るモノを使いやすいようにきちんと置き、誰にでも分かるように明示する |
清掃 | 常に掃除をし、きれいにする |
清潔 | 整理、整頓、清掃の3Sを維持する |
躾 | 決められたことをいつも守ることを習慣づける |
なお、5Sは単なる語呂合わせではなく、その目的や方法論を持ち、企業活動における安全性、生産性などを向上するための管理技術の一つです。
5Sの方法論については説明が長くなるので、別の機会に取り上げることにし、ここでは、「5Sを定着させるためのPDCA」の枠組みについて述べていきます(表2参照)。
表2 5Sを定着させるためのPDCA
項目 | 内 容 |
---|---|
P:計画 | 5S活動の目的の明確化、5S活動計画の立案、5S教育・訓練計画の立案、チェック体制の構築 |
D:実施 | 方法論に基づく5Sの実施 |
C:確認 | 実施状況の確認、計画内容の確認 |
A:処置 | 問題に対する改善処置 |
5Sの方法論に従って、5Sを実行します。
5Sの活動状況、或いは5Sの活動計画の内容に問題があれば、その処置を実施します。
一般社団法人日本農林規格協会(JAS協会)『JAS情報』誌に掲載した連載記事「PDCAあれこれ」 2010年1月号より
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