今回は、株式会社鶏卵肉情報センター『月刊HACCP』誌に掲載した連載記事「ISO 22000の内部監査を活かす」より、2012年5月号「監査証拠を集めて現状を知る」を3回(第63話~第65話)に分けてご紹介します。今回は、(その3)を掲載いたします。
前回、「すでに準備段階から監査は始まっている」で述べたように、内部監査員は、内部監査で何を調べるのか、そのためにどの資料を説明してもらうのか、どの工程を観察するのかを予め決め、その調査方法をチェックリストに記しておきます。そして、監査に臨むとき、このチェックリストに基づき、自らの意思で監査証拠をサンプリングして、FSMSの状態を確認するのです。
筆者は、監査では常に、左手に手順(または要求事項)、右手に記録(または現場での観察)を載せて、これらを照合するようなイメージを描き調査をします(図2参照)。
監査対象の現場で、現物を確認し、現実を知る。そのために必要な監査証拠を手に取り、その内容を調べた結果(所見)が、FSMSの有効性を高めていくために役立つのです。
次回は、企業における品質、環境及び労働安全に係る複合監査の実施状況をお伝えする予定です。
株式会社鶏卵肉情報センター『月刊HACCP』誌に掲載した連載記事「ISO 22000の内部監査を活かす」 2012年5月号より
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