今回は、株式会社鶏卵肉情報センター『月刊HACCP』誌に掲載した連載記事「ISO 22000の内部監査を活かす」より、2012年4月号「すでに準備から、内部監査は始まっている」を3回(第60話~第62話)に分けてご紹介します。今回は、(その2)を掲載いたします。
内部監査は、マネジメントシステの現状を認識する、或いは問題点を「見える化」するためのツールです。しかし、それを認識せず、ただ形式的に行ってきた組織でよくある指摘は、記録の空欄や文書の承認もれです。このような組織では、内部監査の所見の中で、これら2つの指摘が占める割合は、80%以上であることも決して少なくありません。空欄や承認もれの指摘が悪いと言うわけでありませんが、貴重な時間を費やして実施した内部監査で、食品安全マネジメントシステムが適切に機能しているかどうかのチェックもされず、ただ空欄や承認もれの指摘だけでは、内部監査を行う意味がありません。
では、なぜ準備不足が、空欄や承認もれの指摘の原因になるのかを、A社の事例により順を追って説明します。
この状態では、FSMSの表面上の調査に終始し、的を射た指摘ができないのは、誰がみても明らかです。
株式会社鶏卵肉情報センター『月刊HACCP』誌に掲載した連載記事「ISO 22000の内部監査を活かす」 2012年4月号より
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