今回は、一般社団法人日本農林規格協会(JAS協会)『JAS情報』誌に掲載した連載記事「PDCAあれこれ」から、2009年10月号「PDCAは企業活動の存続のために」を2回(第56話~第57話)に分けてご紹介します。今回は、(その2)を掲載いたします。
PDCAを上手に使うポイントは、次の2つです。
1.何を管理するためのPDCAなのか、その目的を明確にする
2.PDCAのPlanに重点を置く
前述のように、企業では、目的、大きさなどが異なる管理をいくつも並行して実施しています。従って、まず、それぞれのPDCAが、何を管理するためのPDCAなのかを明確にし、関係者全員が認識を共有しなければなりません。つまり、「○○を達成するためのPDCAを回す」というように、目的をはっきりさせるのです。
次に、PDCAを回すときに、Planに問題があれば、必然的にDoで良い結果が得られるはずはありません。PDCAの力点は、Planに置きます。Planを策定する手順は次の7項目です。①現状分析、②問題認識、③目標の設定、④制約条件の確認、⑤方法の検討、⑥実施計画、⑦チェック、評価方法の設定。これらの準備をして初めて、PDCAサイクルを効果的に回すことができるのです。
一日の計は朝にあり(1年の計は元旦にあり)、つまり、向かうべき方向を定めることに重点を置けば、結果は後からついてくるのです。
一般社団法人日本農林規格協会(JAS協会)『JAS情報』誌に掲載した連載記事「PDCAあれこれ」 2009年10月号より
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