今回は、日刊工業新聞社『ISOマネジメント』誌 2011年7月号 リレー連載「闊達で明るさあふれる職場を作ろう!」から「そんな職場にするために福笑いを活かそう」を3回(第49話~第51話)に分けてご紹介します。今回は、(その3)を掲載いたします。
今年の元旦の日本経済新聞第二部に、「人とコミュニケーションするロボット技術の研究が進んでいる」という記事が掲載されていました。
筆者の世代が最初に出会ったロボットといえば鉄人28号です。しかし、鉄人28号は、リモート・コントロールで指示された通りにしか動きません。そこにコミュニケーションが入る余地はありません。
さて、その記事の内容は、普通の人がロボットに命令するだけでなく、ロボットから情報を取り出したりできるようなコミュニケーションの必要性を説いているものでした。(図4 参照)。
人が発信した情報を、受信者のロボットが聞き入れなかったり、誤ったりしたら、ロボットは暴走して、人に危害を与える可能性が無いとはいえません。また、ロボットから得た有用な情報を人が見逃したら、何らかの損失に繋がるかもしれません。ここでもやはり、コミュニケーションが上手くいくかどうかの鍵は、受信者にあると言えます。
話を人と人との間のコミュニケーションに戻します。最近は、コミュニケーションツールが随分発達しました。企業活動においても、電話、メール、テレビ会議システムなど多種多彩です。これらの内、筆者にとってeメールは、仕事にとって無くてはならない重要なコミュニケーションツールです。仕事の関係先とのやり取りの殆どは、eメールを使います。当初は受け取ったメールにエクスクラメーション・マーク(!:強調)が付いていると、注意深く内容を確認しましが、筆者にとっては、それが大切な内容であったことは、あまりありませんでした。今では、!マークの有無に拘わらず、筆者が重要であると判断したメールには、フラッグ・マークを付けておくことにしています。やはり、このケースでも、情報を受け入れるかどうかの判断をするのは、受信者だと言うことになります。
発信者は情報を発信すれば、それで自分の役割を果たしたと思っている人が少なくないようです。
コミュニケーションで大切なのは、相手に正しく情報が伝わったかどうかを確認する、重要な情報は繰り返し伝える。発信者は改めてそのことを認識しなければならないのではないでしょうか。
日刊工業新聞社『ISOマネジメント』誌 2011年7月号 リレー連載「闊達で明るさあふれる職場を作ろう!」から「そんな職場にするためにコミュニケーションの3Rを活かそう!」より
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