今回は、日刊工業新聞社『ISOマネジメント』誌 2011年7月号 リレー連載「闊達で明るさあふれる職場を作ろう!」から「そんな職場にするためにコミュニケーションの3Rを活かそう!」を3回(第49話~第51話)に分けてご紹介します。今回は、(その1)を掲載いたします。
このリレー連載の執筆者も一巡して、今回から2廻り目に入りました。第4回目の執筆は山本宏司が担当いたします。
これまで筆者は10年以上にわたり、品質、食品安全、環境、医療機器安全などのISO規格に関連する研修の講師を務めてきました。筆者が担当した講習は、審査員、内部監査員、経営者向けなど様々な内容であり、担当した数を調べたところ、その合計は、およそ700回になることが分かりました。そこで出会った人達の数は、少なく見積もっても7,000人を越えます。研修を通じて、随分沢山の人達と知り合うことができたと改めて感じ入ります。
研修に参加する受講生は、様々な業種で、しかも初対面であることが多く、効果的な研修を運営するためには、良好なコミュニケーションが欠かせません。そこで、今回は、長年、研修の場で培ってきた受講生とのコミュニケーションの一幕を紹介し、そこで筆者が留意していることを述べていきます。
前回(第3回目)、星加代子氏は人材育成の専門家の角度からコミュニケーションを取り上げました。今回は、別の切り口から、読者の皆様と一緒にコミュニケーションについて考えてみましょう。
審査員研修は、5日間にわたる研修で、参加される受講生は、ISOマネジメントシステムの審査員を目指す人、コンサルタントとして専門的な知識を得たい人、内部監査のレベルアップを図りたい人などです。
この5日間に及ぶ長丁場の初日に、筆者は、次のような話から研修に入ることにしています。これが、筆者と受講生との最初のコミュニケーションということになります。
実は、筆者と受講生とのこの数分のコミュニケーションが、審査員研修にとって、重要な意味を持つのです。
この研修には、自社においてマネジメントシステムの運営、内部監査などの経験を積んだ人達が多く参加されます。これらの経験は、審査員になるために必要ではありますが、その反面、これまで自組織の活動という狭い範囲だけしか知らないために、マネジメントシステムの概念を偏って理解している可能性があるのです。審査員は、自らと利害関係にない組織のマネジメントシステムを客観的に評価しなければなりません。その為には、物事を別の角度から観ることができる視野と、自分とは別の考え方を受け入れられる度量の広さが必要なのです。そのことを、受講生に認識してもらうために、月面に見えるウサギとカメの話は必要なのです。
日刊工業新聞社『ISOマネジメント』誌 2011年7月号 リレー連載「闊達で明るさあふれる職場を作ろう!」から「そんな職場にするためにコミュニケーションの3Rを活かそう!」より。
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