今回は、社団法人日本農林規格協会『JAS情報』誌11月号 PDCAあれこれ〈その2〉 から紹介いたします。
農林水産省は、7月29日に、「平成20年度生鮮食品及び加工食品の品質表示実施状況調査等の結果」を発表しました。概要は次の通りです。
◎小売店舗の加工食品においては表示欠落等不適正な表示をしていた商品の割合は全体で6.6%(前年度と比較すると0.8%減とやや改善)
◎食品製造業者の加工食品においては全商品に適正な表示をしていた事業所の割合は81.6%
この調査結果について、筆者の周りの何人かに意見を聞いたところ、食品企業における表示に対する取り組みは、この程度で仕方ないという意見と、これでは改善努力が足りないという意見に二分されました。
ただ、現状を容認する前者の意見は、食品業界に携わる人達から得られたものであり、一方、今後一層の改善が必要とする後者の意見は、食品業界とは関係のない人達からの意見で、その立場の違いによる見解の相違がはっきりみられました。少なくとも筆者の周りの一般消費者の人達は、この状況に満足していないようです。
(・・・中略・・・)
このPDCAの中で何が重要かと質問されたときに、筆者は即座に「コミュニケーション」であると回答します。その理由は、的確な情報の伝達が食品安全に係わる重要な要素であるからです。情報を伝達する基本は、「報連相」(ほうれんそう:報告・連絡・相談)にあると言われますが、食品表示に係わるコミュニケーションにおいては、それだけでは詳しさが足りません。「報連相」に「ポパイ」を加えて、「ポパイに報連相」、
に留意すると、食品表示に係わる、より良いコミュニケーションが構築されるのではないでしょうか。
社団法人日本農林規格協会 「JAS情報」誌 2009年11月号
「PDCAあれこれ 〈その2〉 -食品表示問題を防止するためのPDCA-」 より
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