コミュニケーションの意味を辞書で調べると次のように解説しています。
人間が互いに意思・感情・思考・情報を伝達し合うこと。言語・文字その他視覚・聴覚に訴える身振り・表情・声などの手段によって行う。
三省堂 大辞林 第3版より
この解説から、コミュニケーションには次の3つの要素を含むことが分かります。
つまり、コミュニケーションとは、伝達手段を用いて意思・感情・思考・情報などを、お互いの間で伝達しあう(一方通行ではない)ことです。コミュニケーションを親子におけるキャッチボールに例えると、親と子の間で、ボール(伝達するもの)を投げたり受け取ったりすること(伝達する手段)になります(図3 参照)。
次に、ISOマネジメント規格の中でも広く使用されているISO9001 QMS及びISO14001 環境マネジメントシステム(以下EMSと略す)について、コミュニケーションに関連する要求事項を見てみましょう(図4 参照)。
図4からISO9001及びISO14001は、コミュニケーションの効果的な方法、または、その手順の確立を要求していますが、コミュニケーションの対象、内容及び手段などに関する具体的な要求は殆どありません。
品質・環境マニュアルなどのシステム文書には、図4のコミュニケーションの要求事項に対する具体的な手順が記述されています。しかし、その内容は、「品質保証会議」、「環境保全会議」、「朝礼」などの会議体系を挙げるだけで、何の情報や意思を伝達するのか、伝達する対象は誰かなど、分からないことがあります。
読者の皆さんの会社では、次のようなことに心当たりはありませんか。
日刊工業新聞社 「ISOマネジメント」誌 2007年4月号
リレー連載 「今だからこそ、マネジメントシステムで我が社のファンを増やしませんか」
その2-コミュニケーションを有効に活用する- より
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