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このページは、私が執筆した記事や講演会で伝えたメッセージから拾い出し、「ISOを上手に使おう!」と考えていらっしゃる皆様へご紹介するページです。このメッセージは、毎月(月始めに)更新いたします。
第40話 「システムを統合してお客さんの満足を得る」(その2)

今回は、日刊工業新聞社『ISOマネジメント』誌 2006年11月号 リレー連載「今だからこそ、マネジメントシステムでわが社のファンを増やしませんか」から「システムを統合してお客さんの満足を得る」を8回(第39話~第46話)に分けてご紹介します。今回は、(その2)を掲載いたします。

2.統合マネジメントシステムの必要性

皆さんが消費者として製品を購入するときに、どのようなことを基準にして選定しますか。デザインですか、機能ですか、性能ですか、安全ですか、環境への配慮ですか、それとも価格ですか。おそらく、評価項目は、1つだけではなく、全項目を考慮に入れて各自の嗜好に基づき、決めているのではないでしょうか。人や財産に危害を及ぼさない安全は、当たり前の要素です。見栄えや性能が魅力的でなければ、省エネや省資源化など環境に優しいというだけでは、消費者は購入してくれません。ここで、見栄えや性能などを品質という項目に置き換えてみます。すると、製品は安全が確保され、品質と環境に優れたものが売れることになります(図2 参照)。

製品にとって必要な要素

今年のヒット商品の1つに、フィルターを自動的にお掃除してくれるエアコンがあります。フィルターをお掃除することで省エネになることは、誰でも知るところではありますが、手間がかかるため一般的な家庭では、使うたびにフィルターのお掃除はしません。このエアコンは、環境に配慮した製品には違いありませんが、購入者は自動的に掃除をしてくれるという新しい機能に魅力を感じたのではないでしょうか。但し、いくら便利な機能が付いていても、突然火が出るなどの安全面に問題があれば、避けられてしまいます。このように製品には、安全、品質及び環境の要素の全てが必要であり、そのバランスが大切であることが解ります。

安全、品質及び環境の各要素が製品に必要であると同様に、この製品を作り出す活動や仕組みにもそれぞれの要素が必要であり、バランスがとれていなければなりません。仕組みは、安全、品質及び環境の個別の柱を立てただけでは、それぞれの機能を十分に発揮させることができません。3つの要素を含んだ太い柱を立てて、すなわちシステムを一本に統合してこそ、その成果が発揮できるのです(図3 参照)。

マネジメントシステムの一本化

今回は、食品製造会社における安全、品質及び環境に係わる活動について、表1に示すマネジメントシステム規格に基づき、統合する手順を説明します(表1 参照)。なお、食品製造会社以外の会社では、統合に係わる原理原則は同じですので、FSMSを労働安全衛生(OHSAS 18001)、情報セキュリティ(ISO 27001)などに置き換えてご覧になってください。

適用するマネジメントシステム規格

 

日刊工業新聞社『ISOマネジメント』誌 2006年11月号 リレー連載「今だからこそ、マネジメントシステムでわが社のファンを増やしませんか」から「システムを統合してお客さんの満足を得る」より


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